夜、湯船に入って
耳までつかると誰かの足音が聞こえる
いやこれは私の心臓の音だ
この鼓動を止めることはじつは たやすい
でも止めた鼓動を再び動かすことは私にはできない
そうか私が自由に心臓を動かしているわけではいんだな、と今さら気が付く
私ではない何かがわたしの心臓を 動かしている
私ではない何かがわたしを 生かしている